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 第2回エコ産業応援団 「とされいほく視察報告」

2004.11.27 up



第2回エコ産業応援団 「とされいほく視察報告」

                          サロン活動推進委員会
                          委員長 西村澄子

実施日:平成16年11月9日(火)
参加者:17名(愛媛より別便参加3名を含む)

内 容:
    午前中・・・(株)とされいほく本社(大豊町)にて概要説明
    午 後・・・いの町本川(旧本川村)間伐現場視察


1.第3セクター(株)とされいほく

ぢばさんセンターを9時に出発。大豊町とされいほく本社2階研修室にて半田副社長より、設立の経緯、経営の基本姿勢など説明を受ける。
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平成3年、第3セクターとして創立。半田副社長は当時、県の森林局の職員として関わり、平成13年、39年間勤めた県庁を退職して副社長に就任。就任時には3,300万円の累積赤字があったが、3年間で累積黒字に転じた。
業務の主体は「利用間伐の推進」におく。

その基本理念や経営戦略は、林業再生につなげようとの半田副社長の熱い想いを柱とした、あらゆる産業・企業に通ずる理念・戦略ではないか、と受け止めた。
(事務局に資料あり)

以下は、私の心に響いた主なものである。

2.基本理念・・豊かな森林の創造による地域社会への貢献
そのために、強度間伐・良い木を残す間伐・残存木を傷つけない間伐を実行。 低コストにより生ずる収益を、企業の適性利益以上は求めず山主に還元し、山主収益の増大を図る。
3.機械化・・・国内最高レベルの機械化が進んでいる。(2億円投資)
プロセッサー・スイングヤーダ・H型架線集材・タワーヤーダ・ラジキャリなど多機能機械の合理的な組み合わせ。
午後の現場視察ではその驚異的なスピード、パワーを目の当たりにする事となる。
労働生産性は、全国平均の約2倍である。
4.技術者集団・・社員は事務職員1名と16名の技術者からなる。10代が3 名、20代が7名と若者も多い。

「一流の技術は格好の良いことも重要な要件」(半田副社長)
仕事は厳しいが、公務員並の待遇と、やる気を持たせるための考え方のひとつに、「企業の適性利益」というものがあった。
半田副社長は言う。 「企業は、企業努力などにより生ずる利益について、その成果をもたらした社員に対しても当然相応の配分をすべきであり、そのことがやる気などにつながり好循環をもたらすことになる。」
とされいほくはその適性利益以上の30%を社員に還元し、やる気につなげているという。

お昼を過ぎてしまうほど熱心な質問にも半田副社長は丁寧に答えてくださり、そ の後現場に移動する。

5.モデル林の見学・・・サラリーマン林業モデル
上天気の中、昼食場所を兼ねて案内されたのは、土佐町の消防署に勤めるサラリーマンが20数年ひとりで手入れしてきた森だった。土、日の休日を利用して適正に管理された木々は美しく、また、大きな利益ももたらしているという。

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6.いの町本川長又山間伐現場
先の台風の爪痕も残る険しい道を2時間。間伐現場に架かるH型架線を見学。 山から山に架けられた1,700mのH型架線の間を、間伐された木がゆっ たり、しかし確実に運ばれていく様はまさに「格好イイッ!」である。
垂直に上げるため残存木を傷つけない、H型であるため広範な間伐が効率よ くできるなど、目の当たりにして納得である。
作業は3人体制。3人で先行伐採した間伐材をその後一人ずつ3カ所に分かれ、無線で連絡しながら、荷掛けマン、ウインチマン、プロセッサーオペレーターとして作業。

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7.プロセッサー
時間の関係で、架線で運ばれた木を下ろす土場のみを見学した。
まずプロセッサーの能力に一同声を上げる。下ろされた3本の杉が枝を払い、あっという間に丸太に切られる。オペレーターは28才の若者である。こうした機械化が林業就労の若返りに大きな役目を担っていると実感。希望を持った。
しかし現場は遠く、冬の寒さなど厳しさも実感である。

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以上の視察を終え、19時前にぢばさんセンターに到着した。
今回の参加者の方々は、それぞれの立場での感想として、

 「林業の再生に向けて自分たちに何ができるかを考えさせられました」
 「今後の事業のヒントやポイントをいただきました」
 
など寄せていただいた。ありがとうございました。

サロン委員会の「エコ産業応援団」は、環境をキーワードに、理解という応援・ 参加者の出会いの場・地域の活性化など願って行います。これからもよ ろしくお願いします。
                              (文責 西 村)


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