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 第1回エコ産業応援団「馬路村視察」実施報告

2004.08.09 up



第1回エコ産業応援団「馬路村視察」実施報告

                          サロン活動推進委員会
                          委員長 西村澄子

実施日:平成16年7月16日(金)
参加者:16名

内 容:
    午前中・・馬路村農協「農協の歩み」とユズの加工場見学
    午 後・・エコアス馬路村「森のまるごと循環術」と間伐材の加工場見学


1.馬路村農協

まず、ユズの加工場見学から。お中元の時期とあって工場はフル回転。普段は2、 3名のパート職員が、この時期は60数名となり、連日夜遅くまで稼働するそうだ。
それでも全国の需要に対応するのは大変だそうで、その人気に驚く。
また、村の雇用も季節労働として定着している。収入ももちろんだが、村民のコミュニケーションにも一役買っているのではと思う。

農協本所で「農協の歩み」について話を聞く。馬路村で生まれ、育ち、兄弟3人とも馬路村で働いているという笹岡さんの説明。
ユズ加工品の売り上げは平成15年で29億8千万。しかし昭和63年にポ ン酢しょうゆが「日本の101村大賞」に選ばれるまで、昭和48年から15年間の苦しい道のりだったそうだ。
その副賞101万円でパソコンを購入し、今では通信販売の顧客全国で35万人という。

その後、「ごっくん馬路村」をはじめ、「ユズを丸ごと使い切る」の精神で、皮、種の商品開発、そしてついに平成8年、わずかなカスもおがくずと混ぜて堆肥にし、ユズ畑に返すという、自然循環型ユズづくりにたどり着いた。

現在は、JASの認定を受けるべく申請中であること。また、農協・森林組合・役場が協力して、観光も含めた「ゆずの森基本構想」を進めているという。
そこには、気負いのない循環型社会へのキーワードがいくつか見られた。
その後、営林署跡地につくられた直販所とパン工房「ゆずの花」を見学。
馬路温泉で昼食。

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●馬路村農業協同組合のホームページへ



2.エコアス馬路村

総務企画課の井上課長と山田社員より説明を受ける。ここにも見事な循環型 があった。

エコアス馬路村は、平成12年4月に誕生。
平成13年には「間伐材のおさらとうちわ」を商品化。
平成14年2月に第1回高知エコ産業大賞アイデア賞受賞
平成16年2月には「編む・かなば」で第3回高知エコ産業大賞優秀賞受賞


現在は間伐材のおさらを発展させ開発した「木の座布団」や「木のかばん」を売り出すなど、間伐材の利用に意欲的に取り組んでいる。
顧客は思いがけない方向にも広がっていて、「うちわ」は画材として、「編むかなば」は、脳の血流をよくすることから福祉関係や教育関係に注目され始めたという。

このエコアス馬路村の間伐材の利用は、「森の丸ごと循環術」のなかのひとつであって、売り上げの1%を「千年の森基金」として森林環境の保全に活用するなど、ここでも森林組合や役場と一体となった活動となっている。

その後加工場を見学。その大がかりな設備と、開発過程の大変さに、逆に村の決意のようなものを感じた。役場との情報交換の中、補助金・助成金も多く使えたそうで、また、そのことが「がんばらなくては」との思いを強くしているようである。
事務所には、試作品もたくさん置いてあって、我々視察者もついつい創造を巡らせてしまう雰囲気がある。これも戦略のひとつか。
これについては、後日参加者の方よりたくさんのヒントやアイデアをいただき、馬路村の方にお届けしました。

人口わずか1200人あまり。全国に知られた村であるが、そのたたずまいは自然そのもの。「環境」とか、「循環型社会」とかの気負いがなく実現できている村。そこにあるのは「馬路村が好きやから」「ユズも木も大事に使い切る」の精神だと思った。

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●エコアス馬路村のホームページへ



さて、第1回エコ産業応援団参加者のみなさんの感想は、この後数回に分けてお回しします。またご覧になってのご意見や、行ってみたい企業や製品などの希望がありましたら、事務局の方にお寄せください。
高知で生まれた環境ビジネスをより多くの方に知っていただくために、エコ産業応援団はこれからも現場に出かけます。どうぞご一緒に参りましょう。

●第1回エコ応援団「馬路村視察」参加者感想のページへ

次回は10月21日(木)「第3セクター(株)とされいほく」です。

●(株)とされいほくの情報ページへ

●高知エコデザイン協議会ホームページへ


※お問い合わせは、協議会事務局まで:電話088−803−1073
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